先日、名古屋市守山区の小幡緑地(本園)にて、Park-PFIを活用した民間活力導入施設「オバッタベッタ」の宿泊可能なキャンプサイト「ヤネル」を利用してきました。
6月28日にオープンしたばかりで、ネットではあまり情報が得られないので、実際に利用してみた感想や写真等により「オバッタベッタ ヤネル」の魅力をお伝えしたいと思います。
1.Park-PFIとは
Park-PFIは、飲食店、売店等の公園利用者の利便の向上に資する公募対象公園施設の設置と、当該施設から生ずる収益を活用してその周辺の園路、広場等の一般の公園利用者が利用できる特定公園施設の整備・改修等を一体的に行う者を、公募により選定する制度であり、都市公園に民間の優良な投資を誘導し、公園管理者の財政負担を軽減しつつ、都市公園の質の向上、公園利用者の利便の向上を図る新たな整備・管理手法である。
出典元:国土交通省
つまり、都市公園の一部を利用して、民間事業者が飲食店や小売店、キャンプ場等の収益施設を設置・運営することを許可するというもので、公園の利用者からすれば利便性や快適性は良くなり、公園管理者にとっても民間資金を活用することで、公園整備、管理にかかる財政負担が軽減されるメリットがあります。
Park-PFIは、平成29年の都市公園法改正により導入された制度で、全国でも実施事例は増えています。
【Park-PFI実施事例】
市町村名 | 都市公園名 | 施設名 |
福山市 | 中央公園 | Enlee |
千葉市 | 稲毛海浜公園 | small planet CAMP&GRILL |
四日市市 | 中央緑地 | 中央緑地ここよか(カフェ、レストランなど) |
京都市 | 大宮交通公園 | サイクルセンター、憩いの場など |
渋谷区 | 北谷公園 | KITAYA PARK |
高槻市 | 安満遺跡公園 | 子供の遊び施設、レストラン&カフェなど |
堺市 | 大仙公園 | カフェ(こふん前cafe IROHA) |
神奈川県 | 観音崎公園 | BEACH⇔PARK LIVING |
福岡県 | 大濠公園 | 大濠テラス |
所沢市 | 東所沢公園 | 武蔵野樹林パーク |
渋谷区 | 宮下公園 | 公園、駐車場、商業施設、ホテル |
和歌山市 | 本町公園 | 本町プランテ |
新宿区 | 新宿中央公園 | SHUKNOVA |
豊島区 | としまみどりの防災公園 | IKE・SUNPARK |
世田谷区 | 区立公園等 | キッチンカーの出店 |
平戸市 | 中瀬高原 | 中瀬高原キャンプ場 |
前橋市 | 敷島公園 | スターバックス |
別府市 | 別府公園 | スターバックス |
豊島区 | 池袋西口公園 | 池袋西口公園野外劇場「グローバルリング シアター」 |
豊島区 | 中池袋公園 | アニメイトカフェスタンドHareza池袋 |
横浜市 | 横浜動物の森 | 野外遊戯施設「フォレストアドベンチャー・よこはま」 |
盛岡市 | 木伏緑地 | 公衆用トイレ、芝生広場、飲食店エリア |
福岡市 | 天神中央公園 | HARENO GARDEN |
吹田市 | 千里南公園 | bird tree |
北九州市 | 勝山公園 | カフェ(コメダ珈琲)、便益施設等 |
浜松市 | 浜松城公園 | カフェ(スターバックス) |
豊島区 | 南池袋公園 | Racines FARM to PARK |
沼津市 | 「少年自然の家」跡地 | IN THE PARK |
名古屋市 | 名城公園 | tonarino |
福岡市 | 西南社の湖畔公園 | Nanakuma Cafe |
草津市 | 草津川跡地公園 | レストランなど |
千葉市 | 泉自然公園魅力向上事業 | フォレストアドベンチャー・千葉 |
東京都 | 駒沢公園 | Mr.FARMER |
福岡市 | 水上公園 | SHIP'S GARDEN |
青森市 | 青い森公園 | コンビニ |
千葉市 | 稲毛海浜公園 | ザ・サーフオーシャンテラス |
藤枝市 | 蓮華寺池公園 | スターバックスコーヒー |
大阪市 | 天王寺公園エントランスエリア | てんしば |
高岡市 | 新高岡駅南口公園 | ネマルカフェ |
千葉市 | 昭和の森 | 昭和の森フォレストビレッジ |
台東区 | 隅田公園 | 隅田公園オープンカフェ |
京都市 | 梅小路公園 | 京都水族館 |
富山市 | 富岩運河環水公園 | カフェ、レストランなど |
出典元:Park-PFI推進支援ネットワーク PPnet
2.「オバッタベッタ」はPark-PFIを活用した新たな公園施設である
愛知県では、県営都市公園の魅力向上を図るため、Park-PFIを活用した新たな公園施設の設置及び管理運営を進めていて、この取組を進めている小幡緑地では、民間活力導入施設であるオバッタベッタのレストラン「マメボシ」及びバーベキュー場「BBQヤネル」の一部を4月20日にオープンしました。


そして、6月28日には、名古屋市で初となる宿泊可能なキャンプ場「ヤネル」がオープンしました。

ヤネルは、”宿泊棟の透明な屋根から「空をつかまえる」ことをイメージした名称です。
ヤネルでは、宿泊棟サイトとテント持ち込みサイトに分かれています。
宿泊棟サイトは、様々な特徴的な屋根をしたキャビンとデッキで構成される木造キャビン15棟(2人用~6人用、最大60名)から構成されています。
テント持ち込みサイトは、デイキャンプ兼用で10区画用意されています。
キャンプ場のすぐ側には公園のアスレチックがあり、小さなお子様連れには嬉しい施設もあり、夏には昆虫が出てくるので、昆虫採集も楽しめます。
私も子供が小さな時にはたまにこの公園に連れてきてアスレチックで遊ばせたり、カブトムシやバッタなどの昆虫採集もしたものです。

また、ウォーキングをしている人がキャンプ場のすぐ横を通っていくので、「公園内のキャンプ場」という、キャンプ場だけど身近な感じを受けると思います。
3.ヤネルへのアクセスと周辺環境
「オバッタベッタ ヤネル」は、愛知県名古屋市守山区大字川字東山 の小幡緑地(本園)内に新しく生まれた施設です。
所在地:愛知県名古屋市守山区川東山 小幡緑地公園本園内

交通アクセスについて、車で行く場合は、名古屋第二環状自動車道内回り『小幡インター』から3~4分程度、もしくは名古屋第二環状自動車道外回り『松河戸インター』から7~8分程度で到着します。
車以外で行く場合は、地下鉄大曽根駅、JR大曽根駅、名鉄大曽根駅にて「ゆとりーとライン」という名古屋ガイドウェイバスに乗り換え、小幡緑地駅で降車して徒歩3分程で到着します。

バスを利用する場合は、大曽根駅から市バス曽根11ルートの「緑ヶ丘住宅」行に乗り、「緑ヶ丘住宅」で降車して徒歩5分程です。
周辺施設としては、ファミリーマートが小幡緑地本園のすぐ側にある他、スーパー銭湯「竜泉寺の湯」まで車で5分程、ホームセンター「コメリパワー名古屋竜泉寺北店」まで車で7分程、「イオン守山店」まで車で10分程で行けてしまうので、不便はないかと思います。


竜泉寺の湯は、大人700円、子供300円で入浴できます。
「レストラン マメボシ」と「ヤネル」の共同駐車場の施錠時刻が、午後10時から翌午前8時半なので、施錠時刻にはご留意いただきたく存じます(公園駐車場の施錠時刻は4月〜9月が午前8時30分〜午後7時、10月〜3月が午前8時30分〜午後5時30分まで)。
2018年にリニューアルして、いろんなタイプの湯ができて、LED照明の演出も華やかで、館内も綺麗なので、お勧めの施設ですよ。
4.園内の進み方
小幡緑地本園の中に入ると、誘導看板(下記マップの①地点)が設置されていますので、矢印の方向に従って進んでいきます。


看板の通りに進むと守山スポーツセンター(②地点)が見えてきます。

直進すると看板が設置されていて右に曲がるように誘導しているので、右に曲がると右手に「レストラン マメボシ」が見えてきます。

直進するとヤネルの看板が設置されているので、その手前にある駐車場に車を停めて受付へ進みます(写真では分かりづらいですが、右側にステンレスのバリカーがあって、車はこれ以上進入できません)。

受付建物の外観です。

各種クレジットカードの支払いにも対応しています。

5.テント持ち込みサイト
テント持ち込みサイトは、デイキャンプ兼用のサイトが10区画あって、10m×10m=100㎡の広さが取れるので、大きなテントも余裕を持って設置できます。
因みに、電源はありませんでした。


我が家のワンポールテントは、カナディアンイーストというブランドの「ワンポールテントBIG420」を使ってます。
サイズは450×450×300と大きなテントですが、ヤネルのサイトでは写真の通り、テントの前にゆとりがあります。

ペグ打ちも特に大変なことはなく、すんなりと入りました。
石ころもほとんど無く、テント内の床面も快適でした。
こちらは炊事場です。
食器洗い洗剤やハンドソープが用意されてるのが嬉しい限りです。

こちらは男女兼用のトイレです。
テント持ち込みサイトのトイレは、この1箇所のみです。

ヤネルはオートサイトではなく、駐車場は「レストラン マメボシ」との共同駐車場になりますので、満車になったら公園駐車場を利用することになり、サイトからは遠くなってしまうので、注意が必要です。
必要であれば、アウトドアワゴンの貸し出しもしてくれますので、荷物を沢山持って行く場合は、共同駐車場狙いで行くようにしましょう。
テント持ち込みサイトは宿泊棟やBBQサイトより駐車場に近いので、受付の際に駐車場に近い区画を利用できるように申し出てみましょう。
また、ペットを連れていくのは、リードとゲージがあればOKです。
電話予約の際に我が家のワンコを連れていけるのか問い合わせたところ、OKとのことでした(今回は雨予報だったので、連れていきませんでしたが)。
6.宿泊棟サイト
宿泊棟サイトは個性豊かな外観が特徴の木造キャビン15棟(エアコン付)とテラスが設置されていて、2人用から6人用まであります。




こちらは、シャワー棟です。
コインシャワーではないようなので、宿泊棟の利用者は普通に使えるのかもしれません(持ち込みサイトの利用者が使えるのかは確認していないので不明です)。


7.BBQサイト
BBQサイトは、20区あります。



カクテルの販売もしているようです。

こちらは男女別のトイレです。
男女共に1箇所ずつ用意されてます。

こちらは、炊事場と喫煙所です。
キャンプ場で喫煙所を見かけたことがないような気がしますが、ヤネルBBQサイトにはオシャレな喫煙所が設置されていました。


8.利用料金について
ヤネルのリーフレットに料金が載っているので、以下にアップします。

この他、持ち込みサイト及び宿泊棟サイトは、施設利用料金が大人(中学生以上)一人に対して500円かかります(小学生以下は施設利用料金はかかりません)。
チェックインは午後3時からで、チェックアウトは翌午前10時までとなっています。
デイキャンプの利用時間は、午前10時から午後3時までです(デイキャンプにも上記の施設利用料金が別途かかります)。
ヤネルBBQは1日2部制を取っており、昼の部は午前10時から午後2時まで、夜の部は午後4時から午後8時までの営業となっております。
ヤネルBBQの施設利用料金は、大人一人あたり4000円から(施設利用料+食材+ソフトドリンク飲み放題付)で、小学生は500円(ソフトドリンク飲み放題付)で入場可能で、未就学児は無料(ソフトドリンク飲み放題付)です。
いかがでしたでしょうか?
「オバッタベッタ ヤネル」はオープンしてまだ間もないキャンプサイトですので、私自身が知り尽くしている訳ではないのですが、手軽に名古屋市内で宿泊できるキャンプ場としては、設備もまずまず充実しているし、使いやすいキャンプサイトだと思います。
これから「ヤネル」を利用してみようかなと検討している方や、当記事で初めて「ヤネル」を知った方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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コメント
持ち込みサイトはシャワーの使用はできないといわれました。
なので、共用駐車場に止められなかった場合、秋から冬は公園駐車場が5時半に閉まるので、夜竜泉寺にもいけなくて困るだろうなと思います。
貴重な情報を下さり、誠にありがとうございます。
持ち込みサイトは、シャワー使用は不可なのですね。
共用駐車場はあまり数が止めれなさそうなので、
秋冬は困ったものですね。
歩いて竜泉寺は15分くらいかかりそうですし。
守山スポーツセンターのプール料金500円を払って、シャワーを浴びるという手もあるかも(笑)。