「子供とキャンプがしたい!」
と、ふと思い立って4年前に始めたキャンプですが、それまでは全く経験したことがありませんでした。
世間では既にキャンプがブームになっていたようですが、とにかく子供とキャンプできたら楽しいし、思い出にも残るだろうなあという想いから始めたので、「何から買い揃えたらいいのだろう?」というところからのスタートでした。
それから、少しずつキャンプ用品を買い揃えて、整備されたキャンプ場を予約してキャンプして、時には野営も経験してみて、キャンプに必要な知識や道具を学んできました。
本記事では、これからキャンプを始めようとする方や初心者様向けに、「最初に揃えておくべきキャンプ用品15選」をお届けいたします。
始めから高価なものでなくていいと思うので、本記事で紹介するキャンプ用品は、飽くまで参考にしていただければと存じます。
1.テント
まずは、テントがないと、自然の中で一晩を過ごすには危険すぎます。
ハンモックは、キャンプに慣れてから検討された方がいいと思いますので、まずはテントの購入を検討しましょう。
種類 | 特徴 |
ドームテント | ・柱となるポールを反らせて組み立てるドーム型のテントで、丸みを帯びた形状により風の抵抗を受けにくい ・ペグを打つ前なら、場所移動も容易にできる |
ツールームテント | ・テントとタープが一体となったようなテント ・テントを寝室として、タープをリビングとして使える ・中型や大型になると、一人で設営するのは難しい |
ワンポールテント(ティピーテント) | ・中央に1本のポールを立て内側から突き上げて組み立てる角錐型のテントで、中央部分の天井は高く広々とした居住空間を作ることができるが、端部は天井が低く圧迫感がある ・慣れれば短時間で設営可能 |
ワンタッチテント | ・骨組みのロープを引っ張るだけで設営できるものや、骨組みを傘のように開くだけで設営できる ・初心者でも組み立てが簡単 |
ロッジ型テント | ・山小屋のような形状のテント ・広々としており、大人数やファミリー向け ・慣れれば一人でも設営可能 |
上記の中で、初心者の方にお勧めなのは、「ドームテント」です。
テントの基本を学ぶのにもいいと思いますし、タープとセットで設営するにも相性がいいです。
ドームテントのワンタッチテントもありますが、一体型であるが故に壊れやすく、分解してシートを乾燥させたり、部品をメンテナンスすることも困難なので、組み立て型のドームテントの方が長く使えると思います。
私が購入して良かったドームテントは、「コールマン ツーリングドームLX」というテントです。
1人で設営が簡単にできて、キャノピー(庇)付きなので、別売りのポールを購入してキャノピーを広げて前室をタープのように使えます(リビングとして使うには狭いですが)。
広さとしては、大人2人までかなと思います(3人だと狭いと思います)。
4~8人くらいでキャンプに出掛けるなら、「ワンポールテント」もお勧めです。
中央のポールを突き上げることさえ慣れれば、設営は簡単です。
ただし、中央が高いので、タープと組み合わせづらく、キャノピーが付いていないと雨が降ると出入りの際に濡れてしまう等、不便な面もあります。
2.グランドシート
グランドシートとは、テントと地面の間に敷くシートのことで、地面から上がってくる湿気や冷気を遮断する役割を持ちます。
初めてキャンプをしたのは初夏でしたが、地面からの湿気は私が想像してた以上で、夜露どころの湿り気ではなく、ぐっしょりテントの底面に水滴がつくほどでした。
グランドシートを敷いていなかったら、テントの床面まで湿気で濡れてしまっていたでしょう。
また、気温が下がる時期になると、地面から冷気が上がってきますので、底冷え対策においてもグランドシートはテントの下に敷きましょう。
さらに、グランドシートを敷くと、地面とテントが直に触れないため、テントの底に傷が付くのを防げます。
グランドシートを選ぶポイントとしては、テントの床面サイズより少し小さいサイズのものを選ぶことです。
テント床面より大きいサイズを選んでしまうと、テントのフライシートについた結露や雨が下に降りてくる際に、グランドシートを伝って内側に侵入してくるのです。

テント床面より小さいサイズのグランドシートであれば、端部で水が切れて地面に落ちるので、内側まで侵入する心配もありません。
ツーリングドームLXの床面サイズは210㎝×180㎝ですので、床面サイズをグランドシートがオーバーする場合は、シート端部を内側に折り込むといいでしょう。
「コールマン ツーリングドームLX」のサイズに近いグランドシートは以下のものとなります。
この「水を切る」ことに着目して、グランドシートを選んでみてください。
また、グランドシートの代わりにブルーシートでも代用できますが、耐水圧やサイズに留意して使うようにしましょう。
3.タープ
タープとは、日除けになる大きな傘のようなもので、直射日光から身を守り、雨が降っても濡れないので、準備や片付け等の作業をする場としても利用できる他、テーブルやチェアを置いて食事をしたり、くつろぐ場所としても利用できます。
小さな子供とファミリーキャンプをする際には、特に暑い日の日中はテントだけだと蒸し風呂のように熱く、長時間過ごせないので、タープを一つ持っておくと、子供の休憩場として役に立ちますし、大人も同様です。
また、雨の日にはタープ下で過ごすことが多くなると思うので、一つ持っておくと非常に重宝するアイテムです。
タープは、使用するシーンや場所、人数によって、種類や大きさも変わってきます。
種類 | 特徴 |
ヘキサタープ | ・六角形(ヘキサゴン)のシートを2本のポールと自在ロープで張るタープ ・非自立式 ・慣れれば一人で設営可能 |
オクタタープ | ・八角形のシートを2本のメインポールと2本のサブポール、自在ロープで張るタープ ・非自立式 ・ヘキサタープより頂点が多い分、設営に時間がかかる ・ヘキサタープより地面との隙間を少なくできるので、風にも強い |
レクタタープ | ・長方形のシートを2~6本のポールと自在ロープで張るタープ ・非自立式 ・アレンジ自在で、テントとの連結などいろんな張り方ができる ・慣れるまで設営に時間がかかる |
ワンタッチタープ | ・「フレームを開く → シートを被せる → 脚を伸ばす」だけの簡単設営 ・自立式 ・ポールとフレームが一体なので、重量があり、携行性は良くない |
スクリーンタープ | ・天井だけでなく、壁もあるタープで、「床がないテント」のようなタープ ・組み立てタイプとワンタッチタイプがある ・自立式 |
我が家で使っているタープは、コストコで購入した「TIMBER RIDGE」というアメリカのブランドのヘキサタープで購入時は4,500円程度のものでしたが、長年重宝してます。

ただし、強風時に使用していたら、アルミ製のポールがグニャリと曲がってしまったので、スチールポールを別に購入して使っています。
タープ選びは、使用人数や用途に応じて、種類と大きさを検討するといいでしょう。
1人から数人用のタープであれば、ヘキサタープがお値打ちで、使い勝手や携行性もいいので、お勧めです。
私が購入したタープはコストコに行けば置いてある倉庫店もあるかもしれませんが、似たようなものだと以下のタープがあります(オプションのスチールポール2本セットがお勧めです)。

4.鍛造ペグ&ペグハンマー
ペグとは、テントを固定するために地面に打ち込む杭のことです。
強風によるテントやタープの倒壊を防ぐためにも、ペグ選びは大変重要です。
テントを固定するペグは、鍛造製のペグがお勧めです。
鍛造製のペグは、強風による引き抜きに強く、そう簡単には曲がらないし、硬い地面にも比較的楽に打ち込めるので、揃えておくと多くのキャンプ場で対応できます。
私がキャンプを始めた頃は、ペグ代を浮かすためにテントに付属しているアルミペグを使っていましたが、硬い地面に打つとすぐに曲がるし、引き抜きにも弱そうだなと思って、途中でステンレススチールのペグを買いました。
ステンレススチールもまずまずの強度があって使えていたのですが、芝生や砂利の地面だと曲がってしまい、深く打ち込めないこともありました。
そこで、長くキャンプを続けることを考えると、鍛造製のペグを揃えた方が良いと思い、数本ずつ買うようにして、徐々に買い足して揃えました。
お勧めの鍛造製ペグは、スノーピークの「ソリッドステーク30」です。
また、ペグハンマーもスノーピーク製が使いやすくて良いです。
5.エアーベッド/コット/インフレーターマット
テント内での寝床は、好みに応じて検討するといいと思います。
私は子供と一緒に寝たかったので、「エアーベッド」を使っています。
エアーベッドは専用ポンプが付属している物を選ぶといいと思います。
私が最初に購入したエアーベッドは、コストコで購入した「Light speed」というアメリカのブランドのエアーベッドで、専用ポンプも付属して5,000円未満だったと思います。
エアーベッドは、幅の広い物を選べば寝返りも打てるし、厚みがある分、地面から離れるので地熱の影響をそれほど受けずに夏場でも快適に使えます。
また、冬場はエアーベットの上にホットカーペットを敷いて、寝袋を温めて寒さを凌いでいます(低温やけどの恐れがあるので、寝る前にスイッチを切りましょう)。
「コット」は、幅の広い物を選べば、夏は涼しくて冬も底冷え対策にもなるし、タープ下まで持ってきて昼寝をすることもできる万能アイテムです。
ただし、収納するとエアーベッドやインフレーターマットより嵩張るので、車で持ち運びできるのであればいいですが、バイクや手持ちでの持ち運びは大変なので、携行性と移動手段を考えて検討する必要があります。
お勧めは、コストコに置いている「コールマン コンバータコット」と「カスケードマウンテンテック 折畳みキャンピングコット」です。
どちらもお値打ちで、エントリーモデルとして適していると思います。
コールマンのコットについては、以下の記事で紹介してますので、ご参照ください。
カスケードマウンテンテックのコットは、コストコオンラインにて購入できます(2021年8月13日時点)。
「インフレーターマット」は断熱性に優れ、自動で膨らむものもあり、設営の負担が少なくて済む特徴があります。
ただし、ある程度の厚み(5㎝~10㎝程度)があるものを選ばないと、地面がゴツゴツしている場所では痛くて眠れないということも。
また、インフレーターマット比較的高価なので、初めてキャンプをする方には、まずはエアーベッドかコットを使ってみて、より断熱性や収納性、携行性を求めるようになった時に、お好みのインフレーターマットを購入するといいでしょう。
6.寝袋
寝袋は、大きく分けて春秋用、夏用、冬用の3タイプがあります。
初めてキャンプをされようとしている方にとって、いきなり冬キャンプはハードルが高いので、春秋用か夏用の購入を検討するといいでしょう。
春先と秋用寝袋のお勧めは、コストコに置いてある「CORE EQUIPMENT」いうアメリカのブランドのマミー型寝袋が5,000円弱でお値打ちです。
以前、コストコで「ハイブリッド寝袋」という寝袋を買ったのですが、5,000円程度で重宝してまして、CORE EQUIPMENTの寝袋も手に取って触ってみた感じでは似たような商品なので、期待できると思います。
詳しくは、以下の記事をご参照ください。
春秋用の子供用寝袋は、「コールマン キッズマミー」という商品がお勧めです。
こちらも、以下の記事で紹介しています。
初夏から真夏用寝袋のお勧めは、「Alpine DESIGN」というスポーツオーソリティのプライベートブランドや「BUNDOK」の封筒型寝袋がお値打ちです。

7.テーブル&チェア
テーブルとチェアは、ロースタイルを楽しみたいのか、ハイスタイルかによって、揃えるものも異なります。
私の場合、元々持っていたチェアはハイスタイル用なのに、あまり考えずにローテーブルを購入してしまい、テーブルに物を置いたり、取ったりするのにいちいち前傾しなくてはならず、面倒な思いをしたので、スタイルを決めて、高さを揃えるようにした方がいいです。
「ロースタイル」は地面に近く、ハイスタイルより自然を感じられ、子供と目線も合うので、近年、人気の高いスタイルです。
焚火の際にも、薪をくべるのはロースタイルの方がやりやすいし、足を投げ出して座れるので、よりリラックスできます。
各メーカーから様々なローテーブルやローチェアが出ているので、好みや予算に応じて揃えていただくといいでしょう。
私が購入して今も重宝しているローテーブルとローチェアは、ロゴスから出ている「ファミリーテーブル」「アイアン囲炉裏テーブル」「グランベーシック ハイバック囲炉裏チェア」です。
私の場合、少人数で行く時や、真夏で焚火をしない時は、テーブルはファミリー2FDローテーブルを持って行き、4~5人で行く時や焚火をする時は、囲炉裏テーブルを持って行きます。
チェアは、囲炉裏チェアの座り心地がとても気に入っており、私にとって必要不可欠のアイテムです。
「アイアン囲炉裏テーブル」「グランベーシック ハイバック囲炉裏チェア」については、以下の記事にてそれぞれ紹介してるので、合わせてお読みいただけますと嬉しいです。
ハイスタイルについては、使用シーンや用途によってはハイスタイルの方が適している場合もありますし、ハイスタイルの方が調理がしやすかったり、起き上がるのもローチェアより楽だったりします。
コストコでお値打ちなハイスタイル用のテーブルやチェアが置いてましたので、以下の記事にてチェックしてみてください。
8.グリル
エントリーモデルとしてぴったりのグリルが、「ユニフレーム ファイヤーグリル」です。
付属の焼き網でバーベキューができ、別売りのヘビーロストルでダッジオーブンの煮込み料理や鍋料理もでき、焚き火までできてしまうという優れものです。
燃料は、木炭やオガ炭、備長炭等です(買い忘れのないようにしましょう)。
私もキャンプを始めた頃にファイヤーグリルを購入して、今でも重宝しているアイテムです。
組み立ても簡単なので、まずはこれを購入しておけば間違いない一品です。
9.ランタン&ランタンハンガー
ランタンは、複数持っておいた方がいいので、複数パックのランタンを購入して、一つくらいはこだわりのランタンを購入するといいと思います。
また、ランタンハンガーも一つ持っておくと、多用途に使えるので便利です。
私が持っているのは、「スノーピーク パイルドライバー」というアイテムで、一本脚タイプのランタンハンガーです。
設営は地面に打ち込むだけで、しかも打ち込むのに力が不要で、私の子供もあっという間に設営してくれます。
一本脚タイプは、三本脚タイプと比べて、足元が引っ掛かって転倒することもありませんし、傾斜地でも設営できてしまいます。
また、ランタンハンガーとしての用途のみならず、愛下記画像のように、ワンちゃんのリードをランタンハンガーに繋いで、ランドリーリールを車のルーフレールとランタンハンガーに繋いで寝袋を干すということができます。

私は初めてのキャンプの時に、ランタンハンガーを購入せずに行き、テーブルに置くしかなく、虫が寄ってきて不快な思いをしたのと、低い位置にランタンを置いても全体が明るくならないので、ランタンハンガーは始めから揃えておくことをお勧めします。
10.着火剤
着火材は、ロゴスの「防水・ファイアーライター」を買っておけば安心です。
簡単に強力な火が付き、燃焼時間も長いので炭に着火しやすいです。
また、少々の雨が降っていても消えないし、しかも長期間保管しても湿気ないので、初心者の方にはお勧めです。
うちの子供も、この着火剤を使って、すぐに火起こしできてしまうようになりました。
ブロック型の固形着火剤は、火付きが悪いものも多く、長期間保存により湿気てしまうので、初心者の方にはあまりお勧めしません(火種として、松ぼっくりや杉の葉等と組み合わせて使うのであれば別ですが)。
いかがでしたでしょうか。
上記の他にも、炭をくべるトングや調理器具、クーラーボックスや火消し壺等、揃えておくものは他にもありますが、必要に応じて買い揃えていくようにしましょう。
ブログランキングに参加してるので、良かったら応援をよろしくお願い致します。

にほんブログ村
コメント